癒しの空間として市民に愛される教会
奄美市中心市街地にある名瀬聖心教会は、商店街や奄美市役所、小学校に幼稚園などが近くにあり、散歩中の人たちが草花を眺めたり、聖堂を見学するなど、市民にとって教会は癒しの空間になっています。
見どころ
フェリエ神父
1892年に伝えられたカトリックは、奄美に初めて西洋文化をもたらしたとも言えます。
フェリエ神父は奄美最初の使徒として、名瀬聖心教会にその胸像があります。
アンゼラスの鐘
昭和初期、平和であった奄美でも異国の宗教への迫害が起こり、宣教師は全員島外へ追放されて、大笠利教会のアンゼラスの鐘もいつの間にか姿を消しました。
鐘は心ある人の手に渡り疎開して終戦を迎えましたが、奄美は当時、アメリカ支配下にあったため浦和教会の鐘として復活。
そして昭和59年、人々の善意により、ようやく浦和教会から奄美の故郷へ半世紀ぶりの里帰りを果たし、名瀬聖心教会に展示されています。
ジョン・F・ケネディ
この祭壇は、ケネディー大統領の葬儀ミサが行われたことで有名なアメリカ・ワシントン大司教区・司教座聖堂聖マテオ教会(Cathedral of St. Matthew the Apostle)から貰い受けました。
聖堂
大正11年、奄美初の本格的西洋様式建築物として完成した名瀬聖心教会は、通称「レンガみどう」と呼ばれ親しまれていました。
戦禍に遭った後、建て直された木造の教会も昭和30年の大火で消失し、現在の教会が建てられました。
その後、改修工事が行われ、鹿児島県「第5回かごしま・人・まち・デザイン賞」の都市デザイン部門の大賞に同教会が選ばれ、2018年2月9日に受賞されました。
「歴史や宗教的な重みが形になっている」ことが評価されたそうです。
カトリック名瀬聖心教会
0997-52-0339
鹿児島県奄美市名瀬幸町18-1
駐車場有り
http://naze-mikokoro.com